少女は会長様♡
「…雷羅。勝手に出てくるなと言っただろう」


まぁ今回は助かったと付け加えた慎太。



「総真、生徒会長頼んだぞ。拒否は受け付けん。なぁに、お前ならできるさ」


ふっと笑いカッコつける慎太だが、言っていることは無茶苦茶だ。



「はぁ。慎太会長の頼みは断れねぇな。わかった、やってやるよ」




こうして、なぜか総真が生徒会長になってしまった。


心配事がまた1つ増えた朱鳥。

渋い顔をする輝夜。

なんで総真が!と喚く叶美。

なぜか胸を張っている総真。

上機嫌の慎太。




それぞれの想いを包み込むような、柔らかい春の日差しが、理事長室に差し込んでいた。
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