少女は会長様♡
「総真、叶美そろそろやめな…っ‼︎」


2人を止めようとした朱鳥の声は最後まで紡がれず、朱鳥は周囲を鋭く見渡す。



朱鳥に一瞬遅れて、残りの3人も息を呑み周囲を警戒する。



「朱鳥…」

輝夜が静かに声をかける。


「えぇ。わかってる。この妖気はなかなか手強い」






……_妖だ。





(ここは一般道。ここで霊術を使うのは目立ちすぎる)


「みんな、空間を切り離す。援護をお願い」



一瞬にしてクラーンの会長の顔になった朱鳥に3人は頷く。


「「「了解」」」



承諾の声とともに朱鳥の詠唱の声が響く。
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