少女は会長様♡
「ったく。空間を切り離したのにただの雑鬼かよ」


総真は雑鬼をぐるりと見回して、拍子抜けした声を出した。



「ただのとはなんだよ!」


「暇だったんだよ」


「ちょっと悪戯したかったんだ」


「思ったよりうまくいったなぁ」


「あ〜楽しかった」


口々に好き放題言っている雑鬼を、朱鳥は静かに見下ろした。



「言いたいことはそれだけ?私たちも暇じゃないの。今回は見逃してあげるけど、次はないと思って」



冷え冷えとした声音で告げると、雑鬼達は震え上がり、コクコクと頷いた。


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