少女は会長様♡
「全く。空間をもどす。


切り離されし空間よ、いま本来あるべき時間へ戻れ。時は既に動いている」



空間を切り離した時と同じように、朱鳥の霊力が広がる。


瞬き1回分の間に、通行人が現れ音が戻った。


「お前達、もうこんなことするなよ。さっきの朱鳥はマジだったからな」


「そうだぞ!朱鳥のことだから本当にするかもだしな」


輝夜と総真がそれぞれ、雑鬼達に釘を刺す。


…もちろん朱鳥に聞こえないように。



「輝夜〜!総真〜!帰るよ〜⁉︎」


少し遠くから叶美が読んでいる。


機嫌を損なったらしい朱鳥はスタスタと帰っていく。



「じゃあな」 「おとなしくしてろよ」



雑鬼達にわかれを告げ、朱鳥を追いかける。




さっきより、少し東が暗くなった空の下、4人は帰っていった。
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