少女は会長様♡
「鳩尾にクリーンヒットしたぞ!何するんだ朱鳥」


数分後の食卓である。


ゴフっという音は朱鳥が陣太の鳩尾に拳をたたきこんだ音。


くぐもった喘ぎ声は陣太ののもだった。



陣太は家族愛が半端ではない。

度が過ぎているといった方がいいのか。



帰ってくるたびに抱きつこうとするので最近の朱鳥は陣太に対して、少々反抗気味だ。



「お父さんが悪いのよ。何回言ったら飛びつかなくなるの?」


ご機嫌が斜めな朱鳥である。

「何を言っている。大事なスキンシップをだなぁ」


陣太の反論を睨み一つで黙らせ、箸をすすめる。


「朱鳥の言う通りですよ。陣君、朱鳥も年頃なんだから」
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