少女は会長様♡
ちょっと重たくなった足を動かして校門を出るとみんなが待っていた。


朱鳥の顔をみた3人は顔を見合わせた。

口を開いたのは総真だった。


「あしたさ、みんなでどっか遊びに行こうぜ」


朱鳥はハッとして、3人を順に見る。

「朱鳥、あした遊びに行こ?」

「たまには息抜きしに行くか」


叶美も輝夜もそれぞれに言う。


3人の目が言っている。


『会員でも、当たり前のことを当たり前にさせてやる』と。


「ありがと」

照れ隠しに前髪をなおしながら小さく呟いた。


(あぁ。私は会員でよかった。だってこんなにも暖かい友達に出逢えたのだから)
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