少女は会長様♡
呆然とした声は朱鳥のもの。


「なにって、入学祝い」


あっけらんかとした声は、陣太のもの。


「そんなことは聞いてない。総会は?」


すこーし低くなった朱鳥の声。

半眼になった3人。


「ああ、それはお前達を集める口実だ」


実に朗らかな陣太。


「口実?ふーん。そうなのへー」


低くなった朱鳥声。

ため息をつく3人。

陣太からはなれるクラーンの者たち。

青ざめる陣太。


「あ、いや、朱鳥。その、えっと」


「総会をなんだと思ってるの‼︎少し頭を冷やしなさい」


陣太に向かって飛んでいく朱鳥。


「あーあ。また朱鳥を怒らせちゃって。先先代もコリねぇな」

「まぁね。うん。てか、だれが朱鳥を止めるのよ」

「止めれないだろ」



もはや朱鳥は止まらないと暗に告げる3人。


「天神、地神、風神、水神、炎神、この世に存在する……」


朱鳥の霊言を聞いて、朱鳥以外のみんなが血相を変える。


「おい!朱鳥、それはダメだ」

「朱鳥!抑えて抑えて」

「さすがにやべーって」

3人が朱鳥に向かって駆け出す。


「会長!それをしたら陣太様が死でしまいます‼︎」

「陣太様を止めなかった私達にも非はあります」

「「「「「会長、ストップ」」」」」





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