少女は会長様♡
数分後の光景はそれはそれは面白いものだった。


きっと後々伝説になりそうだなぁと呑気に輝夜は考えていたりした。


その光景はと言うと。

気を失った陣太。乱れた髪と制服を整える朱鳥。ぐったりしたクラーンの者たち。


「ふぅ。次はないからね」

気を失っている陣太に鋭い視線を向ける朱鳥。


まともに見たら凍るのではと思わないでもない。



「まぁ、総会を利用したのはあれだけど。祝ってくれてありがとう」

少し微笑んで見せた朱鳥に一同は肩の力を抜く。

他の3人も口々にお礼をする。



「陣太様はねていますが、乾杯いたしましょう」

陣太の秘書がいい、秘書の音頭で乾杯がなされた。


グラスのぶつかり合う音や、楽しげな話し声の中、朱鳥は会議室を見渡す。

たまにぶっ飛んだことをやってのけるがとてもいい仲間だ。

みんな大切で失いたくないと思う。


(やっぱり会長っていうのはいいものだ)

入学祝いは夜遅くまで続いた。
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