少女は会長様♡
「ふぁあ。すっかり遅くなっちまったな」

おっきな欠伸をしながら総真が言う。

総真の足取りはおぼつかなく、目は半分閉じている。

1番騒いでいたのだから無理もない。


「あした学校あるんだよね。授業中に寝ちゃうかも」

「あぁ。学校あるんだった。つら」

珍しく意見の会う叶美と総真。



今日は金曜日ではないからねあしたは普通に学校がある。


朱鳥達は特別クラスだから授業の内容も難しいうえに進むのも早い。


ゆえに、休んだり寝てしまったりすると致命的なのだ。


げんに、総真が良い例だ。

ちょくちょく、授業中に居眠りしている総真はこの前の小テストは、それはもう悲惨な結果だった。


「はやく帰って寝よう」


輝夜の発言を正確に受け取った3人は霊言を詠唱する。


「「「「飛空」」」」


4人の声が聞こえた頃には、4人の姿はそこにはいなかった。



飛空は瞬間移動の一種だ。

比較的に移動距離が長いときに使う。



飛空を唱えると目的地まで空を飛んで行く。




4人の姿は闇にとけ、夜は深まって行く。

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