少女は会長様♡
喉が渇いたのでお茶を飲みに行く。
リビングに入ると珍しく慎太がいた。
「あれ?お父さん仕事は?」
「うん。今日は休みだ。やっていた事業が早く終わってね。それより朱鳥はどうしたんだ?」
慎太はクラーン企業の副社長をしている。
ほとんど毎日仕事で、日中に家にいるのは珍しい。
「喉渇いたから。お茶飲みにきた」
「よし。お父さんが入れてやろう」
言いながら慎太は冷蔵庫へ直行した。
断るといろいろ面倒だからおとなしく椅子に座って待つ。
すると、テーブルの上にあった報告書と依頼書が目についた。
「ねぇお父さん。これなに?」
「あぁ。この前退治した妖の報告と、妖の退治依頼。最近は妖とか霊の目撃情報が多いなぁ」
朱鳥のマグカップと自分のを持ってきなが言う。
マグカップを受け取り、お茶を一口飲む。
アップルティーだったらしく、ほのかに林檎の香りが漂う。
「妖退治なら行こうか?最近任せっきりだったし、総真がやりたがってる」
高校を入学してからはバタバタしていて妖退治に行く時間がなかった。
「そうか?うんん、でもなぁ…。朱鳥が怪我でもしたらと思うと…………」
ぶつぶつ言っている慎太をよそに朱鳥はお茶をチビチビ飲む。
半分くらい飲んだところで口を開く。
「だって最近、退治してないし。あんまりしないと鈍るし」
「ん、それもそうか?じゃあ任せるかな。場所は××区の空き地。絶対1人で行くなよ!」
だいたいの妖なら朱鳥は余裕で退治できる。
全く、過保護にもほどがある。
「わかったわかった。総真と行く」
「あぁ。総真と行って……総真⁉︎まさか付き合ってるのか?」
なんでそうなるのか。
仮に付き合っていたとして何だと言うのか。
「あぁ?」
物騒な声で慎太を睨み黙らせる。
「あ。ち、違うんならな。うん」
そのまま廊下をでる。
「っぷ。ふはははは」
「さっきのお父さんの顔は最高だったなぁ」
あのうろたえた顔は傑作だった。
リビングに入ると珍しく慎太がいた。
「あれ?お父さん仕事は?」
「うん。今日は休みだ。やっていた事業が早く終わってね。それより朱鳥はどうしたんだ?」
慎太はクラーン企業の副社長をしている。
ほとんど毎日仕事で、日中に家にいるのは珍しい。
「喉渇いたから。お茶飲みにきた」
「よし。お父さんが入れてやろう」
言いながら慎太は冷蔵庫へ直行した。
断るといろいろ面倒だからおとなしく椅子に座って待つ。
すると、テーブルの上にあった報告書と依頼書が目についた。
「ねぇお父さん。これなに?」
「あぁ。この前退治した妖の報告と、妖の退治依頼。最近は妖とか霊の目撃情報が多いなぁ」
朱鳥のマグカップと自分のを持ってきなが言う。
マグカップを受け取り、お茶を一口飲む。
アップルティーだったらしく、ほのかに林檎の香りが漂う。
「妖退治なら行こうか?最近任せっきりだったし、総真がやりたがってる」
高校を入学してからはバタバタしていて妖退治に行く時間がなかった。
「そうか?うんん、でもなぁ…。朱鳥が怪我でもしたらと思うと…………」
ぶつぶつ言っている慎太をよそに朱鳥はお茶をチビチビ飲む。
半分くらい飲んだところで口を開く。
「だって最近、退治してないし。あんまりしないと鈍るし」
「ん、それもそうか?じゃあ任せるかな。場所は××区の空き地。絶対1人で行くなよ!」
だいたいの妖なら朱鳥は余裕で退治できる。
全く、過保護にもほどがある。
「わかったわかった。総真と行く」
「あぁ。総真と行って……総真⁉︎まさか付き合ってるのか?」
なんでそうなるのか。
仮に付き合っていたとして何だと言うのか。
「あぁ?」
物騒な声で慎太を睨み黙らせる。
「あ。ち、違うんならな。うん」
そのまま廊下をでる。
「っぷ。ふはははは」
「さっきのお父さんの顔は最高だったなぁ」
あのうろたえた顔は傑作だった。