スキというコトバ
「そうなのっ!ああ、危険な匂いがするな〜っ!」


「ちょっと!莉奈まで悪ノリしないでよねーっ!
優、絶対秘密だからね?」


「おう。わかってるよ。」


***


放課後。。



「よし、じゃあ今日は3人で帰っろっか。」


「え、いいの?」


「おう!もちろんさっ」

ウインクをした。

てか前から思ってたけど、優ってナルシはいってるよね?



青々とした若葉をまとった並木道を通る。





ひと息ついて優が突然、冷静な声で語りかける。

「でも心優、教師と生徒の恋って難しいぞ?まず、叶うかどうかも…」

その先の言葉を遮るように大声で叫ぶ。

「わかってるよっ!分かってるけど…どうしても、諦めきれないんだよ。。」


3人の間に静寂が訪れる。



「…ひっぐ…ううう…っ」

気が付けば嗚咽をもらしていた。

心の中は闇に包まれ、黒く染まっているが、それとは正反対に外は夕日が沈みかけて真っ赤に染まっている。




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