スキというコトバ
お母さんの優しい声にでさえ苛立ちを感じてしまう。


てゆーか、莉奈たちを困らせてしまった。


はあー。


せっかく三人で帰ってたのに。



悪いことしちゃったなぁ。


明日謝らないと。




…ルルルルッ


うわっ!びっくりしたー。


突然電話のベルがなった。



「…はい、笹木ですが。」


お母さんが出た。



私には関係ないか。



すると、
階段の下から声をうわずらせて、


「心優っ!お父さんから電話よっ!」


「えっ!本当っ!?」


大急ぎで階段を駆け下りる。


…ドタバタ…



「もっもしもしっ!お父さんっ!?」


『おー、心優か。元気にしてたか〜?』


「うん!連絡くれないから心配したよ。」


そう、私のお父さんはアメリカに転勤してるの。




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