スキというコトバ
ただただ、"絶対"という糸でなくても、"可能性"という細くて長くていまにも切れそうな糸で結ばっていれば…。


それでもいいんだ。


神様は0%という希望は与えないから。


私も、頑張ろう。



***



…キーンコンカーンコーン…

理科の授業が終わる。


いつも授業の終わるチャイムが鳴るとどきどきする。


なぜかって?


先生になんて話しかけようか、迷ってしまうから。


だからいつも変なことばかり言ってしまう。


聞こえてしまいそうなくらい打つ鼓動。


動揺を悟られないように平然と話しかける。


「先生っ。」


「ん?なんだ?」


「あのっ。先生の元気の源はなんですか?」


やっと言えたまとも(?)な質問。


先生は考えるために顎に手を置き俯いた。


その姿が可愛くてドキッっとした。

「そだなー。やっぱり生徒の笑顔かな。笑ってるとこっちも元気出て来るからな。ほらっ笹木も笑えっ!」


といってニコッとする。


て、ええっ!?


今、なんていった?


笑えって?


「どしたー?ほら笑えって。」


引きつった笑顔をかえす。


ああ、今すんごい顔。たぶん。








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