人形探し
私も夏帆も怖かったから、今日はうちに泊まることになった。


「ごめんね、泊まらせてもらって」

「全然平気だよー! 友達といたら楽しいしね」


夏帆が申し訳なさそうに言ってきたから、笑って返した。


それでも、夏帆は何か腑に落ちてないみたい。



「……玲美、あのね、」

「ん? どしたの?」


夏帆は、言いにくそうに俯いてた。


何かあったのか、出来るだけ優しく尋ねる。


「どうしたの? 何かあったの?」

「うん……、玲美の知らないところでね…?」



夏帆の口から、衝撃の事実が聞かされた。



「亜矢達、絵麻のこといじめてたの……」

「は…? 何それ、誰も言ってなかったよ?」

「玲美に言ったら、止めるだろうから、言うなって……あたしは、いじめてなかったけど、」



でも、止めなかった。


絵麻、何で私に言ってくれなかったのよ。




「あたし達、絵麻に恨まれてる。きっとこの件だって、あたし達への復讐だよ!」

「夏帆、落ち着いてよ…!」



夏帆は、泣きだした。


私は、それを止めることも出来なくて。




……なんで、こんな運命なんだろう。
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