人形探し
生憎、紅茶の葉は切れてたから、ティーパックのダージリンティーを淹れた。


お盆に三人分の紅茶の入ったマグカップを置いて、二階に戻る。


その途中で、お姉ちゃんがリビングから顔を出した。



「夏帆ちゃん、泊まって行くんだよねー?」

「うん」

「夜ご飯どうしよっか?」

「あー、勝手に買ってきたりするからいらないってお母さんに伝えてくれる?」

「了解!」


それだけの会話を交わして、私は階段を上がる。


「夜ご飯、ピザでも頼もうかなー」


なんて呟きながら、部屋に戻った。
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