ラスト・プレゼント(さようなら と、愛してる。)




異変を感じたのは、その…後。




貴方の声が聴こえないのに、続けてガシャ ガシャ ガシャっと

いくつもの お皿が割れたような音がして…


止まった。




その後も待ってみる けど、

貴方の声も、他の物音も、何も聴こえない。




嫌な予感がして、

慌ててキッチンへ駆け込んだ。






………!!






″それ″を見た瞬間、

胸が押し潰された ように痛くて…、

涙が、流れそうに なった。




足も床に貼り付いてしまった みたいに、動けない。






……だって

目の前で、貴方が倒れてるんだもの…。




さっきまで、楽しそうに鼻歌を歌ってた、貴方が……。


全然、動かないんだもの。




拍子に食器の破片で切ってしまったのか、

青白い肌には、血も流れてる。






何で……?


何で、貴方が……??






何で貴方が、こんな事に……。





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