ラスト・プレゼント(さようなら と、愛してる。)
貴方が生きているのか、死んでいるのか…、
どうやって確かめたら いいのか、そんな事 冷静に考えられなくて、
″私″は とりあえず、家を飛び出した。
″私″には どうする事も出来ないから、
誰か…『人間』の助けを呼ぼうと、思ったんだ。
…何軒か先に、人が住んでいる家が ある筈。
貴方には散々 怒られた けれど…、
あの時 昼間に家出してみて、よかった。
通り過ぎただけ、だったけれど、
あの家には、人が住んでいるような気配が、したの。