ラスト・プレゼント(さようなら と、愛してる。)
『言葉』は通じなかった けれど、鳴き続けたら気持ちが通じて、
おばさんが、玄関のドアを開けて出て来てくれた。
続いて友達の おばさんも出て来てくれたのを確認して、
″私″は そのまま誘導するように、家に向かって歩き出す。
「やっぱり…、
何処かに連れて行きたい みたいね」
時々 振り返りながら進むと、
おばさん達は完全に″私″の意図を理解してくれた みたいで、どこか感心したような調子で そう言った。