ラスト・プレゼント(さようなら と、愛してる。)
『彼は…、
″彼女″が あの人達に連れて行かれた って事、知ってたのかしら…』
『そう言えば私、
ちょっと聞いた事が あるんだ けど……』
″私″は まだ現実を受け入れられないのに、
おばさん達の話は、勝手に続いている。
そして
相変わらず、どこか遠くで話している ように聴こえていた その会話の中に、
突然 信じられないような言葉が飛び出して来て、
″私″は思わず耳を疑った。