ラスト・プレゼント(さようなら と、愛してる。)




あなたに会えなかった時…

でも、あなたが この世界の何処かで生きている って思ってたから、生きてた。


あなたが居なかったら、

あたしに生きる意味も理由も、なかった。




現実に優しい人は たくさん居て…

何度も その人達に甘えてしまおうか って、思った。


あなたは あたしの近くに居なかったから…

近くに居てくれる人に、何度も傾いてしまいそう に なったよ。




でも ずっと、

目に見えなくても、大好きな人が同じ世界の何処かで生きている って思って…

耐えて来たの。


何年も、何年も。


優しい人達にも、靡かなかった。




本当は1人で寂しくて…

死んだ方がいい って、何度も思った。


でも あなただけを心の支えに、生きていたの。




何年も、何年も。




あなたが この世に生きている限り、

あたしも この世に生きていよう と 思っていたの。


死んだら、本当に貴方との接点が何一つ無くなってしまう。


…それが何よりも、怖くて。






あなたに会えなくても…

あなたが この世界の何処かで生きていてくれたら…

それが、それだけが、

あたしの生きる意味で、理由だった。





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