仕事しなさい!
「違う違う。彼、ふざけてるだけだから」


「安斉さんからしたら、そうかもしれませんけど、須賀さんは本気だと思います。なので、ひとまず僕は身を引きます」


「……はあ」


「須賀さんがしっかりフラれて、また僕にチャンスが巡ってきたら、アプローチ再開します。それまでは普通に後輩ってことでお願いしますね」


……わからん。
22歳、子リス系男子の言ってることも、
さっぱりわからん。

私が頷くと、西村くんは私の手から急須とタオルをとって、先に歩き出した。


もう、疲れた。

このモテ期。
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