仕事しなさい!
先に進む?
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「マジ勘弁ですわー、あのオバサン」
トイレから出てきて、給湯室の前を通らないとオフィスに戻れない場合。
そして、その給湯室から、私のことと思われる内線が聞こえてしまった場合。
どうしたらいいのかな。
「安斉さん、何考えてんですかね?須賀さんに手ぇ出そうとするなんて」
あ、やっぱり私の話してる。
この会話をしてるのはおそらく広報課の女の子二人組。
ひとりは須賀くんの同期、もうひとりはその一個下。
やっぱりね。
須賀くんみたいなヤツに絡まれてたら、こんな日が来るのは予想がついた。
女子の陰口。
彼には、彼を好いている何人もの女の子たちがいる。
私はその全員を敵にまわす可能性があるわけだ。