仕事しなさい!
しかし、話が済むと案の定、私のデスクに寄ってくる。
「安斉さん、おはようございます」
ワックスで無造作に流した髪が、彼を若者っぽく見せる。
「三代器と四代器の画像持ってましたよね。あとで、共有に入れておいてもらえますか?」
「はい、了解」
私は短く答えて、彼の方を見ない。
「須賀ー、さっきの件さぁ」
まだ何か言いたそうな須賀くんに課長から声がかかる。
須賀くんがそちらを振り向いた隙に、私は席を立った。
逃げ場を探す。
同じ階にも自販機や給湯室はあるけれど、すぐに見つかるだろう。
そうだ、五階は社長室と役員室がある。
今日は全員揃って甲府の工場に行ってるはず。
「安斉さん、おはようございます」
ワックスで無造作に流した髪が、彼を若者っぽく見せる。
「三代器と四代器の画像持ってましたよね。あとで、共有に入れておいてもらえますか?」
「はい、了解」
私は短く答えて、彼の方を見ない。
「須賀ー、さっきの件さぁ」
まだ何か言いたそうな須賀くんに課長から声がかかる。
須賀くんがそちらを振り向いた隙に、私は席を立った。
逃げ場を探す。
同じ階にも自販機や給湯室はあるけれど、すぐに見つかるだろう。
そうだ、五階は社長室と役員室がある。
今日は全員揃って甲府の工場に行ってるはず。