仕事しなさい!
「一応、R18設定でしたからね、コレ。……もしかして倫子さん、知らないで指定した?」


私が頷くと、須賀くんは笑った。


「なんだ、誘ってくれてるのかと思った!」


「誘わないよ!」


「まあまあ、それなら勉強がてらしっかり見ましょう」


ラブシーンはたっぷり続き、再びアクションパートに戻ったけれど、私の頭はもう集中していなかった。

意識は隣の須賀くんにばかり集中している。

二時間半の映画が終わり、エンドロールが流れだす。

紅茶を淹れ直そうと立ち上がる私の手を須賀くんがつかんだ。
そのまま、ストンと元いた床に座らされる。
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