仕事しなさい!
「大丈夫!何にもしてないから!」


語弊はあるけど、とりあえず。
ホントにしてない。
最後までは。


「なら、いいんですけど……。私、須賀くん本気説は信憑性がありそうに見えるんですよね」


そんなこと、あるわけない。
彼が相手にするには、私は重すぎるのだ。
だから、この前も最後まではしてくれなかった。


私の家で映画を見た後、須賀くんは私を抱き締めた。
もう少し先までするって。
たくさんのキスとたくさんの愛撫で私を酔わせて、私の心も折れてしまいそうになった時、彼が身体を離した。


『今日はここまでにしておきます』

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