仕事しなさい!
短いけど濃厚なキスが終わり、私は単純に呼吸困難を理由に肩で息をしていた。


「安斉さんの唇、やらかい。すっげーハマりそう」


須賀くんは私をまだ解放してくれず、耳元でささやく。


「からかうの……やめてよ……」


私は息も絶え絶え、そして、何より精神的ショックで声が震えていた。

もう一回言うけど(実際言えないけど)、私、ファーストキスだったんだからね!

好きな人のために大事にとっといたシロモノをあんたみたいなヤツに遊び半分に持ってかれちゃって……。

ああ、もう。
ホントやんなる……。
泣きそう……。
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