仕事しなさい!
須賀渡を忘れられるだろうか。

私の心に土足で踏み込んできた年下男。
イケメン属のモテ男。
チャラめの若者。

今にしてみれば不思議だ。
なんで、あんなヤツの好意を信じていたんだろう。

ずっとからかわれてると疑っていたのに、気付いた時にはハマっていた。
彼の愛情を、本物だと信じてしまった。
信じたくなってしまった。


私も彼を

好きになり始めていたから。


須賀くんといると世界が明るかった

手をつなぐと、恥ずかしくて嬉しかった。
キスの心地好さを初めて知った。


全部、まやかしだったのに。



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