仕事しなさい!
日々は変化なく、7月がやってきた。

西村くんもだいぶ業務に馴れてきて、私の仕事が減るくらい。
空いた時間はよく西村くんとオフィスでお茶をする。

西村くんは言った。


「急がなくていいので、お付き合いを検討してください」


好意は嬉しかったけれど、まだとてもそんな気にはなれない。

異動願いを出そうかという頭もある。

それも、まだ決めていない。


須賀くんのことは日に一度か二度は目にする。
でも、それだけだ。

お互い目も合わせないし、極力同じ空間にいる時間を減らそうと努めている。

その日、自販機スペースから聞こえてきた声も偶然耳にしたものだった。


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