仕事しなさい!
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外は蒸し暑かった。
7月の夜空は雑居ビルの間に狭く広がる。
私はそれでも夜空を見上げて深呼吸
。
人目につきたくないので、居酒屋横の路地に入る。
ふう。
自然とため息が出た。
須賀くんの姿が脳裏をちらつく。
耳だけじゃない。
目だって、気づけば彼を追っている。
どこにいても姿を探してしまう。
馬鹿みたい。
自分で離れたのに。
これほど苦しいなら、やっぱり異動の件は真剣に考えなきゃ……。
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