仕事しなさい!
私の好きな人

1




須賀くんとキスする夢を見た。


この上もなく優しいキス。
私は彼を離したくなくて、一生懸命首にかじりつき、背にしがみついた。


きっと、離してしまえば夢は終わる。
須賀くんの唇がふっと離れる。



『倫子さんは俺が嫌い?』



私は夢の中でまで素直になれない。
頷くことも首を振ることもできないまま、彼を見つめる。


好きだよ。


須賀くん。




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