仕事しなさい!
手に持っていた紙袋から現れたのは、
大きな大きなバラの花束だ。

私以上に周囲から
「おお」
と感嘆の声がもれた。


須賀くんは私の前に片膝をついた。
そして、私に花束を差し出す。



「改めてプロポーズしにきました。
倫子さん、俺と結婚してください」



後輩たちからはもちろん、見守っていた客席からも、どよめきと歓声があがった。

< 205 / 238 >

この作品をシェア

pagetop