仕事しなさい!
「よく、あんなことしたね。私が断ったらどうするつもりだったの?」


先ほどの大告白のこと。

ダンスチームの後輩やお客さんに祝福され、見送られた私たちは、
ホントは思いっきり離れるつもりだったのだ。
別々に生きていくはずだったのだ。


「今日断られたら、明日三課の朝礼に乱入して、もう一回プロポーズするつもりでした」


「だから、そーじゃなくて……」


私はきみから離れたいって言ったじゃん。
須賀くんはふっと微笑む。


「納涼祭の夜の倫子さん。あんな言葉聞いて、あっさり引いたらバカですよ。
何年、俺がタラシのチャラ男やってると思うんですか?」

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