仕事しなさい！
「チクショー、顔なら俺の方がイケてんのに」


「はいはい、そっちで競わない。仕事しなさい」


私を好きだと言ってくれた西村くん。
だけど、私たちが付き合うことになって、一番喜んでくれたのも西村くんだった。

考えてみたら、私が房総に逃げた時も、須賀くんの後押しをしてくれたわけだし、
私たちの一番の理解者で応援者だったのかもしれない。
(余談だけど、弓枝ちゃんにはガチで反対された。)


私はふふふと笑う。


「何、笑ってんすか？西村のこと考える？」


「まあね。幸せになってほしいなぁって」


渡がソファからずるっと私の横に降りてきた。
そして、私の頬を両手で包むとキスをする。
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