仕事しなさい!
脈絡がなくて、驚く私。
渡が真摯な瞳で見つめてくる。


「西村のことなんか考えないで。俺のことだけ考えてください」


「……はぁい」


私がお返しでキスをすると、渡はにっと安心したように笑った。
もう、可愛いヤツだなぁ。

私はもう一回、キスをしてから渡に抱きつく。


「渡、好きだよ」


「は!俺、もしや誘われてる!?」


「そう取ってもらってもいいけど……」


「ヤバい!エッチなお姉さんが俺をたぶらかすよ!」


そんなことを言いながら、渡の右手は私の身体を撫で始める。
彼の吐息や、熱が、すっかりその気なのがわかる。
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