仕事しなさい!
「倫子さん、想像してみてくださいよ。この誰もいないオフィスで二人きり。若い二人は、食欲を満たした後に、何をしたくなると思います?」


「眠くなるよね」


「ほほー」


「成長ホルモン出ると眠いらしいよ。若いうち眠いのはそのせいなんだって」


「だーかーらー、ちょいちょい天然挟まないでくれます?今、真面目に答えたよね、倫子さん」


悪かったわね、真面目に答えて。
そういう面白味のないところが、男にウケないって知ってるんだから。


「性欲ですよ!性欲を満たしたくなるでしょ!」


言うなり、須賀くんが私を抱き締めた。
私は更なる濃厚接触に悲鳴をあげた。


「やめて!ごはん中!!」


「ごはん終わったらいいんですか?」


「だめ!やだ!拒否!」


「あー、そんな風に拒絶されたら、無理矢理になっちゃうなぁ」
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