仕事しなさい!
「あ、……そうですね。……ちょっと外に行ってきます」
「危ないから肩貸すよ」
藤堂さんが肩どころか私の腰を支えるように身体を起こしてくれる。
普段だったら赤面確実のシチュエーションだけど、この時の私は結構酔っていて、恥ずかしいとか思う余裕がなかった。
須賀くんは置き去り。
どんな顔してるかは見えなかったけど、
正直、離れられてほっとした。
藤堂さんに連れられ、居酒屋の外に出る。
飲み屋街の喧騒の中だけど、酔った頭に新鮮な空気は美味しかった。
「そうだ、この前はありがとうね」
藤堂さんがタバコに火をつけながら言う。
「ああ……たいしたこと、してないです……」
先日、一課の営業事務全員がインフルエンザにかかった時、私が仕事を代行したのだ。
幸い、うちの課は出張が多く仕事が少なかったし、私も久し振りに本気を出せる仕事量で嬉しかった。
「危ないから肩貸すよ」
藤堂さんが肩どころか私の腰を支えるように身体を起こしてくれる。
普段だったら赤面確実のシチュエーションだけど、この時の私は結構酔っていて、恥ずかしいとか思う余裕がなかった。
須賀くんは置き去り。
どんな顔してるかは見えなかったけど、
正直、離れられてほっとした。
藤堂さんに連れられ、居酒屋の外に出る。
飲み屋街の喧騒の中だけど、酔った頭に新鮮な空気は美味しかった。
「そうだ、この前はありがとうね」
藤堂さんがタバコに火をつけながら言う。
「ああ……たいしたこと、してないです……」
先日、一課の営業事務全員がインフルエンザにかかった時、私が仕事を代行したのだ。
幸い、うちの課は出張が多く仕事が少なかったし、私も久し振りに本気を出せる仕事量で嬉しかった。