仕事しなさい!
18時過ぎ、オフィスを出て玄関フロアに降りると、須賀くんが待っていた。


「帰りましょ」


「社内で……待ってるのやめようよ」


「藤堂さんとは並んでお昼食べに行くのに?」


「藤堂さんは別に変なこと言わないし、しないもの」


「どーだか」


須賀くんは冷めた表情で言い、先に立って歩きだした。


「わかりました。今度は駅で待ち合わせましょう」


背を向けたまま言う。
私は待ち合わせなんかしたくないんだけど。

という意見は聞いてもらえないんだよね……。


結局、この日も須賀くんに夕食に連れていかれた。
本日はオイスターバー。
毎日、これじゃ散財だ。

ある程度言うこと聞きながら、夕食デートは回数減らさないと。


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