仕事しなさい!
一度押し付けた唇を離さず、舐めあげ、噛み、舌を絡め、激しく唇を交わすと、須賀くんは私を解放した。

でも、まだ右手首は離してくれない。


「藤堂さんなら、毎日誘ってもついていく?」


「え?なに?」


「藤堂さんが相手だったら、キスもセックスもイヤじゃない?」


「バカ言わないで!藤堂さんは奥さんがいるでしょ。私は今日、仕事のお礼でおごってもらっただけ!」


須賀くんが全然私を信用してない目で見下ろす。


「ねえ、あんなヤツと二人っきりにならないでくださいよ」


「きみと二人っきりになるほうが不安だよ!」


「あんなヤツにバージンあげるの、許しませんからね」


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