仕事しなさい!
正直に言えば、それらの感触すべてが心地よかったりはする。

たとえば、私がやる気を出して彼の唇や手を受け入れたら、
もっと気持ちよくなれるのかもしれない。

キスは続く。
互いの呼吸音と濡れた音がオフィスに満ちる。

私は勇気を出して、彼の舌に自らの舌を絡めた。
キスがより深くなる。
須賀くんが少し驚いたのが気配でわかった。

次に彼がものすごく喜んでいるのが、唇から伝わってきた。
キスは情熱と勢いを増し、彼の手を通し鼓動さえ聞こえてきそうな熱量を感じる。


やばい。
気持ちいい。

頭の芯がクラクラする。
キスってこんなに気持ちがいいんだ。
そりゃ、みんなするよね。

私、この年まで未経験で損してたなぁ。
あ、でも相手が百戦錬磨の女好きだから、こんな気持ちいいキスが経験できてるのかな。

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