仕事しなさい!
「……お茶、飲もっか」


私は目をそらした。
水族館内のカフェは屋上部分にあり、屋外水槽やイベント広場に面している。

ちょうど、アシカのショーをやっていて、カフェは席があいていた。


「須賀くんさ、いい加減、私にかまうのやめていいんだよ」


私は最近考えていたことを口にする。


「私が男のヒトに馴れるまで、とかそういうのいいし。
最近、須賀くんが女の子と遊んでないみたいだって、三課のおじさんたちも噂してたよ。私に義理立てして、他の子とデートとかもやめてるんでしょ?女の子たちから不満が出るんじゃない?」


「義理立てじゃないですよ。一応、今は彼氏彼女だと思って倫子さんと会ってます。他の子と遊ぶ理由もないです」


須賀くんはしれっと答えた。
それが、変だと思うんだけど。
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