キミの声とわたしの心と
「あ、あの~」
沈黙に耐えきれず、先に口を開いたのは私だった。
「何?」
あれ?なんかさっきと感じが違うような…
「沢木、様、は」
「沢木さんか雅人でいいよ。」
「あ、はい。じゃあ、沢木さん、のご職業を、お教えいただいても、よろしいでしょうか?」
「あぁ、マフィアのボスだけど。」
あぁ~、マフィアのボス。それはそれは…
「えぇぇぇぇぇ!?」
「うるせえな。黙れよ。」
マ、マフィ、マフィア…?
てか、キャラが明らかに違ってないか?なんか黒いオーラが見える…気がする。
「お~い。聞いてるか?」
「あ、はい。」
なんか、一年間私はこの人の側、つまりイタリアで生活しなきゃいけないらしい。
ついでに、パパは…帰った。日本に。

「じゃあ、屋敷の中を案内してくれる奴呼ぶから。」
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