ケータイ小説は小説か?
ケータイ小説って?
まず、ケータイ小説市場=「野いちご」の書き手は、年齢層がバラバラだと分かりました。
小中学生から大人まで、実に幅広い年齢の人が書いているようです。
次に、実話、自分の体験談を小説仕立てで書いている、またはアレンジして書いている人が多いことに気づきました。
そして、そのような作品は、文章技巧などは拙いながらも、込められた感情の深さは相当なものでした。
「どんな人でも、一作品は小説を書ける」と言われるのは、その人が経験した人生そのものが、まるで小説のようなものだから、です。
正に、それが体現されている作品が多い。
そして、実体験とまでは行かなくても、若い書き手の作品は、ほとんど会話だけで話が進むとしても、さすが現役の中高生だけあり、自然で、心に響くものがある。
逆に、とてもこなれた、長い年月、文章と向き合い、書いて来たに違いないと思われる書き手もいる。
そう言う方々の作品は、純粋に、作品として楽しめる。
どちらが玉で、どちらが石かは置いておいて、こんな、玉石混淆なのが、ケータイ小説市場でした。