Melty Kiss
浩ちゃんは電話の通り帰りが遅いみたいで、一人待ちぼうけのあたし。
ソファーに寝転がって携帯を弄りながらも、なんだか暇だ。
一緒にご飯食べれないのは分かってたから、家で夕飯とお風呂を済ませた。
浩ちゃんが住むマンションはあたしの実家の隣に建っている。
会える時には浩ちゃんの家で寝て、朝ご飯を一緒に食べて家に帰るのが恒例だ。
でも、恋人らしい雰囲気は全く無くて…
付き合って3か月経ってもプラトニックだ。
キスだってしたことがない。
浩ちゃんのこと大好きだし、
一緒にいられるだけでも幸せだし、
浩ちゃんが大事にしてくれているのも分かってるんだけど…
不安になるよ。
こんなに触れたいのも、
触れられたいのも、
あたしだけなのかな…
浩ちゃんが触れてくれないのは、
あたしが子供だからかな…
不安な気持ちは無限ループ。
寂しい気持ちになりながら、あたし用にと浩ちゃんが買ってくれたクッションを抱き締めた。