胡蝶蘭
『涼成ごめ…「お前今まで何してたんだよ!?
馬鹿か!?連絡ぐらいよこせアホ!
今いつだと思ってんだよ!?
お前の実家かけてもばあちゃんが
ちょっと怪我しただけ。としか言わねぇし
昨日のバイトのあと連絡来なくて
俺がどんだけ心配したかわかってんのか!?」
シーンと静まり返る部屋。
そりゃそうだ。こんなに大きな声で
一気に怒鳴られたら静かになるよね、うん。
黙って涼成の説教をうけていると
「彼氏!?」
と紙に書いてみせてくる紫苑さん。
コクリと頷く。
と、同時に
ーーーーーーガシャン
「若!!!」
ガラスが割れる音と高橋さんの焦る小声。
見れば、あたしがさっきまでのんでいた
ガラスのコップが木っ端微塵になっている。
??何が起きたの?
「お前聞いてんの!?」
キョトンとしてると涼成のお怒り声。
『ごめん、聞いてるよ。』
そういえばだいたいお前はーーーと
また続く説教。