胡蝶蘭
柴田涼成。
もう付き合って4年。
中2の春に告白されて、そのまま続き今まできている。
基本的に無口なあたしとうるさくて心配症な涼成。
一緒にいて心地よいし、それが当たり前である。
175の身長にスラリとした体格。
整った顔に砕けてフレンドリーな性格な彼は
そこそこモテるしそこそこイケメン。
何よりサッカー部のエースとして
活躍してるスポーツマンだ。
『うん、本当にごめん。』
とりあえず今回はあたしが悪いから
謝り倒す。
そうすればいつも折れるのはーーー
「わぁったよ。ったく。
明日何があったかぜんぶきくからな。」
涼成。
『うん、わかった。
明日家出待ってる。』
おー、じゃああしたな
なんて言いながら涼成との電話を終わらせた。
のはいいのだが。
『西園寺さんどこいったの?』
何故か部屋に西園寺さんがいない。