胡蝶蘭



それは本当に一瞬の出来事だった。


大きな音共に店の中に入ってきたのは
黒塗りのベンツ。

そして勢い良くベンツのドアが開き、
中から三人の男が出てきた。


「若、へいきですか!?」
とか
「くそっ」
とか
「舐めやがって」

とか色々言ってた気がするが、
あたしはそんなこと聞いてる暇なんてなかった。


なんなんだこれ。

なんだって店に突っ込まれなきゃいけないんだ。
ってかこれもちろん修理費だしてくれるんだよね!?

なんだか軽くパニックになっていると



ーーーーーーパンパン



またパニックになる音がした。



「あいつら銃もってやがる!!!」


また誰かが叫ぶ。


「お前ら、俺の後ろ隠れてろ。」

そんな声もして
それに大きく反論している声もした。


そこでようやく気づく。

もしかしなくてもこの人たち
ヤのつく仕事の方?

しかも命ヤバい感じ?


またパニック。

多分このとき車が突っ込んできてから
1、2分ってとこだったと思う。


「女‥?」
< 4 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop