私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
「蒼ってさー、なんでそんな笑わないの?」
『最近笑えるようなこと、ないと思うんだけど』
「あははっ、どこの真面目…って、いたぁ!」
蒼太に頭をびしって叩かれた
痛いなぁ、もう
『お前、高校生になっても変わらないな』
「変わんないよ、蒼もだよ」
『は?オレも?』
キョトンとしてる
そんな人なんてすぐ変わるわけないじゃん
「変わんないよ」
そのまま私らは家に向かって帰った
相変わらず「じゃーねー」なんて子供っぽい感じでさ