私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。



『ごめんな、今で』


「?」


その言葉の意味が私には分からなかった。


『もう一度言うけど……、


俺はお前のことが好きだ。


お前は俺のこと…、どう思ってんの??』


真剣な顔の蒼は、真っ直ぐ私を見ている。


そらすことなんて、出来ない。


けど、返事なんてさ遅いくらいだよね。


ごめんね、蒼。


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