私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。


私が「志乃がぁ…」と言ってる間に奏太達は先に行ってしまっていた


ただ、蒼太は私の隣にいた


「蒼ぅ…、志乃がぁ…」


『本当お前、志乃好きだな……取りあえずオレらも行こ』


淡々と蒼太は顔色1つ変えない


ポーカーフェイスって言うんだっけ?


「よぉし!立ち直った!!

行こっか蒼ちゃん!!」


『立ち直るのはえ…、じゃなくて、蒼ちゃんってなんだよ。やめろよ』


「いいじゃん、幼なじみなんだし」


『幼なじみか……』


蒼太は少し低い声でそう言った。

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