星の砂
星の砂
どこかの砂漠の小さな街には、ある1人の女の子がいました。
お父さんもお母さんもいつも家にはいません。二人とも働きに出掛けていてお昼は毎日家にいないからです。
女の子は毎日毎日退屈です。遊び相手もいなくていつも一人ぼっち。だから女の子は家の外に出て街の中を歩きます。
お店が並んでいるところを歩いたり、家と家の間をネコさんの後ろにくっついてみたり。
女の子にはトモダチがたくさんいました。鳥さん、ネコさん、イヌさん。たくさんの動物と仲良しでした。
遊んでくれる子供はいなくても、遊んでくれる動物はたくさんいたのです。女の子はそれだけで満足でした。家の中は退屈だけど、家の外は退屈ではなかったのです。